入手にした絵の中には、とても貴重で珍しい鳥が描かれていました
絶滅したとされている、カンムリツクシガモです
このカモの記録がある地域は韓国、北朝鮮、日本、ロシアと
分布域が狭く、標本(剥製)も全世界で3標本しか無いようです。 そのうち山階鳥類研究所に雄、雌の2標本があります
1916年に朝鮮半島釜山近くで採集された標本を入手した黒田長禮博士は
1917年にこの鴨を新種カンムリツクシガモとして日本鳥学会に発表されました
雄の標本が見つかるまでは、アカツクシガモとヨシガモの種間雑種と考えられていました。
本種の詳細な写生画 「鳥づくし」、「観文禽譜」 1822年に函館で捕獲された雄雌の写生画
など複数あり1989年までに計20点位があるようです
今回はちょっとした発見でしょうか
江戸時代には朝鮮半島から数多く輸入があったのか、この鴨が飼い鳥として売られていたという記述があったようです
入手した絵の鳥は初列風切り羽や尾羽が乱れているので、飼われていたものを写した可能性があるかもしれません
江戸時代はチョウセン鴛鴦(オシドリ)と呼ばれていたようです。
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カンムリツクシガモ雌を含んだ写生画もあったようですが
私が雄の絵を入手する1週間前に他の人の手にいってしまいました
残念ながら私の手元にはありません。
